腰痛を骨盤から紐解く
2016年04月20日(水)
もし、あなたの腰痛の原因の一つが骨盤の歪みであるのなら、お役に立てるかもしれません。
腰痛と骨盤の歪み・・・
よく耳にする話です。
はじめに言っておきますが、
あくまでも腰痛の原因の一つが骨盤である場合です。
全ての腰痛が骨盤の歪みであるとは考えていません。
今回は
骨盤がいい状態とは?
簡単セルフチェック
について説明したいと思います
骨盤の構造
まず、骨盤がいい状態であるかどうか?の前に
骨盤の構造から説明します。
骨盤は大きく分けて3つのパーツからできています。
1つは【仙骨(せんこつ)*赤の矢印】
骨盤の後ろ側にあります。
その仙骨を挟み込むように左右に
【寛骨(かんこつ)*青の矢印】があります。
この仙骨と寛骨の繋ぎ目のことを【仙腸関節(せんちょうかんせつ)】と呼びます。
寛骨は前側にぐるりと回っておヘソの下のほうで合わさります。
【恥骨結合(ちこつけつごう)*○で囲まれた部分】と呼ばれる部分です。
つまり
骨盤=仙骨(×1)+寛骨(×2) の組み合わせになっています。
骨盤を上から見ると、「輪」のようになっています。
ちなみに、
仙骨の上に背骨が乗って
寛骨に足の骨がつきます。
そして、骨盤がいい状態かどうか?は
骨盤の機能が十分行えているかが重要になります。
骨盤の機能は以前にも記入しましたが
簡単に・・・
- 上半身からの力を下半身に、下半身からの力を上半身にスムーズに伝えること
- 骨盤と言う「輪」として動きがあること
- 構造的・筋肉の活動などによる安定性があること
- 対象性であること
これら、4つが骨盤の機能です。
骨盤は3つのパーツが連動して動くため、どこかに歪みが生じると
連鎖的にトラブルが起こります。
セルフチェック
では、この4つの機能が十分行える骨盤なのか?
セルフチェックをしましょう。
用意するものは全身が写る鏡です。
で、鏡の前に立ったら、おヘソの横のほうにある骨を捜しましょう。
そこを指で押さえて、左右の高さを比較します。
これにより、骨盤の左右の傾きを確認します。
つぎに、鏡に対して横向きになり、
先ほどのおヘソの横のほうにある骨と
恥骨・・・これはおヘソの下のほうにあります。
これらを結んだ3角形の面が床に対して垂直であるかチェックします。
これで、骨盤の前後の傾きを確認します。
これは、手の親指どうし、人差し指どうしをくっつけて
親指と人差し指で3角形を作ります
小指の下にある肉球におヘソの横のほうにある骨をあて
そのまま人差し指を恥骨に当てるようにするとチェックしやすいのでは?
この2つのチェック方法で大まかに
骨盤の対象性と
前後の傾きがチェックできます。
つまり、
骨盤の左右の高さの差がなく、
下っ腹のところでできる3角形が、床に対して垂直であれば
骨盤がいい状態であると思われます。
簡単にセルフチェックするならコレぐらいでしょうか?
でも、油断しないでください。
骨盤の歪みって、沢山のパターンがあります。
例えば、
骨盤の左の骨盤が右より高い場合
単純に左側だけ上がっている場合もあるし
左の骨盤が後ろに、右の骨盤が前に傾くことで
骨盤の左右の高さが違ってくる場合もあります。
やはり、詳しく骨盤をチェックするなら
第3者にチェックしてもらったほうが確実です。
まとめ
骨盤は3つのパーツからできています。
この3つが連動して動くことにより
4つの機能を果たします。
骨盤のどこかに歪みが生じることで、
この4つの機能が行えなくなり、腰痛などのトラブルが起きます。
最後に 「やっぱりボキボキ・・・???」
骨盤の歪みに対してどのようにアプローチするのか?
ボキボキもいいかもしれませんが、
しなくても、骨盤を正しい状態まで戻すことはできます。
することもカンタン!
体を動かすことで
構造的な安定性
筋肉の活動による安定性
は獲得できます。一石二鳥です!
骨盤の歪みを整えるだけではなく、
筋肉の活動によりしっかり骨盤をサポートしてあげることで
骨盤の機能が発揮できます。
もし、長引く腰痛でお困りなら
筋肉の活動による骨盤の安定性を取り入れてみてはいかがでしょうか?